インターネットの普及はめざましく、職場のみならず、学校などの場所でも、子供たちが日常的にインターネットを使う機会も増えてきました。もちろん、インターネットを使った「調べ学習」なども多く学校の授業に取り入れられ、一応の成果があがっているのはご承知の通りです。
しかしながら、その一方でこの新しいメディアであるインターネットの普及によって、インターネットがらみの子供の犯罪などがマスコミなどあちこちで問題になっていることも確かです。
物事には良い面だけがあるわけではない以上、やはりこういった闇の面も考えに入れていくことが大切なのは、古今東西変わらぬ真理です。特に新しくこの世界に登場したインターネットは、その普及が急激であるため、大人の持つ古くからの経験をどのように適用していったらよいのか、ということが、いまひとつ多くの方に見えない、というのが現状ではないでしょうか?
その結果、インターネットのマナー、技術、など瑣末なことのみが多く語られ、本質的なことが見えなくなっている、ということ
があまりにも多いのではないでしょうか?
また、インターネットがらみの事件が起こったときは、マスコミの過剰な「覗き趣味的報道」などによって、問題の本質がよくわからなくなっている、ということも多いのではないでしょうか?
インターネット実務検定協会は、非営利の法人として、インターネットという道具について、正しい知識を広めることを目的に作られた団体です。
当協会はインターネットという便利な道具に過剰に期待するのは、間違っていると考えています。また、ただなんの知識もなく恐れ、遠ざける、ということも間違っていると考えています。どんな道具も使い方を誤れば凶器になり、社会や個人にとりかえしのつかない損失を与える可能性がある一方で、それを使えば社会や個人に多大な利益をもたらす可能性も大変に大きなものだと考えています。
とくにインターネットのもたらす利益は非常に大きいため、これを無視することは、歴史的、文化的にも人類にとって大きな損失である、と
考えています。
インターネット実務検定協会は、インターネットに対する正しい知識(技術知
識、使い方の知識など)の普及を行っている団体です。
そしてまた、私たちはその正しい知識を、子供を持つすべての親や学校の先生方がまず持つことがたいせつなことだ、と考えています。それを達成することによって、現在巷で起きてい
るネットがらみの悲惨な事件を減らすことができると考えています。
新しいことは子供の世代だけですればよい、というのは、子供を誤った方向に導き、また、インターネットをより危険なものにしてしまいます。子を持つ親、そして学校の先生方に、まず正しいインターネットの知識を持ってもらうこと。これが、この迷路とも言える問題への解決の糸口であると、私たちは考えています。
長崎の事件でもわかるように、親が、そして学校の先生方がわからないものを、そのままこどもに与えることは危険です。
是非、子供に正しい道を歩んでほしいと願うすべての親や先生方に、この「検定試験」を知っていただきたい、と願っています。
そこで、その入り口に必要なものはなにか?と私たちは考え、まずは、親や先生方、そして子供たちがどのくらいのインターネットに関する正しい知識を持っているか、ということを調べる「質問票」を用意し、これを無料でお使いいただくことがよい、と判断いたしました。
まずは本質問票にお答えいただき、ご自分のインターネットに関する知識が
本当に役に立つものかどうかを自己診断してみましょう。そして、子供たちの未来を開くために、この自己診断の結果を、ご自分でインターネットというものを
考えるきっかけとしていただきたいと考えております。
子供たちの未来は日本の未来であり、世界の未来でもあります。インターネッ
トがもはや欠かせなくなったこの世界で、この質問票が子供たちの未来を明るい ものとしていただく一助となれば、私たちにとって、これに勝る喜びはありません。
NPO法人インターネット実務検定協会 運営委員会
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