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第64回 SNSの勝者は決まった
 

 

●mixi

  前もこのコラムで書いたとおり、最近はSNSにはまっています。ご他聞に漏れず、mixiですが、そのぶん、自分のblogの更新が滞っています。なぜかと言うと、blogのような「主張のしあい」だけではなくて、mixiには「比較的」安心できる人間が自分のメッセージを見る、という要素があるからです。
  私のような、書くことを仕事にしている人間でも、ある意味いい加減なことも書き飛ばし、間違いがあれば誰かが指摘をしてくれる、ということが当然であり、気軽にできる。情報も速い、ということがあるからだと思います。

  ご存知のように、いまやmixiのアカウントをもっていなければネット市民にあらず、という言い方さえされることのあるmixiですが、面白いのは、既に「勝者」としてのmixiができあがってしまった後からは、二番手以降は完全に引き離されていて、SNS=mixiになってしまった、ということです。

  そして、さらに面白いことは、マスコミは今頃、「blogの次はSNSだ」という言い方をしてきています。つまり世の中の流れを掴むマスコミの流れはネットよりもさらに遅く、既にSNSは勝者が決定してしまった後、マスコミの言及がある、という時代になったのです。

●マスコミよりも早い

  このことからわかるのは、既にマスコミ人、ジャーナリストの作る「流れ」とはまったく別のところに「ネットの流れ」ができてしまっていて、その流れが既存のマスコミよりも早い、というということでしょう。マスコミの役目が変わってきた、とも言えます。

  私はあまりテレビは見ないのですが、朝のニュースだけは時計代わりにつけているテレビでよく見ます。そして、そこでやっているニュースを見ると、「ああ、これは昨日聞いたな」ということばかりになってきた感じがします。

●ニュースポータルサイト

  その原因は、と考えてみると、最近、mixiでニュース配信を始めたことにあるようです。今、mixiを使っていると、画面の右側に常に最新のニュースが表示されるようになりました。そのため、mixiを使っていると、常にニュースを見ることになります。mixiが私のニュース・ポータル・サイトになっているのです。

  さらに面白いのは、最近のホワイトカラーの仕事がいつでもPCの前で行われることになった、ということです。そのため、職場にいようがどこにいようが、PCの前にいれば、仕事をしながら、世間のいろいろなニュースを同時に見ることができる、という環境も整ってきているわけです。PCの前に座っていさえすれば、いちいちニュースを見るのに、テレビをつけたり、新聞を持ってきたりしなくてよい、ということです。

●新しいポータルとしてのSNS

  このような環境にあって、今後大切になるのは「とまらないPC」、すなわち、24時間電源を入れていても安心な信頼性の高いPCの存在です。既に仕事で使う場面や、テレビ録画などの機能を持つPCでは、PCに24時間電源を入れておくことが当たり前になっていますが、これにmixiのような「SNSポータル」が加わることにより、ネット環境はそのまま「生活環境」になりつつある。テレビも新聞も、ネットがあればもう必要ない。

  いま、そういう時代が、新しい「ポータルを目指すSNS」で始まったように感じます。

 

 
     
   
  ※ここでは、このコラムの著者三田典玄氏が撮影された写真の中から、著者選りすぐりの作品を毎回数点ずつ掲載しています。  
 

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