●blogの機能
blogは、言うなれば「個人でできるホームページ」です。しかも、文字の入力や画像の入力にもツールが揃っており、HTMLはよほど凝ったものを作るのでなければ、必要ありません。
「お手軽」に他のページにリンクを張ることができるばかりではなく、お手軽にリンクを張ってもらえます。この仕組みを「トラックバック」と言います。
また、各記事にコメントを任意の人間が書くことができます。また、それらの「制限」も施すことができます。
●たったこれだけなのに?
技術的に見ればblogはたいしたことはない、というものです。とんでもないハイテクが使われているわけではありません。いわばありきたりの技術の寄せ集めがblogです。しかし、このblogツールがネットに広がり、今やとめようのない、流れになっています。
たとえば、blogどうしの連携で、政治家の裏の姿が暴かれ、テレビのニュースキャスターの表に出ない暴言が暴かれ、辞職を余儀なくされた、という事実も、既に1つや2つではない、ということが始まっています。
●blogのちからは事実のちから
blogとそれを使って出来上がった人たちの群れ(ブロガー、bloggerと言います)は、それぞれが持ち寄った、自分がこの目で見た、あるいはこの耳で聞いた「事実」を、blogによってネット上で書きます。それは事実であって、ウソではない。だからこそ、多くの人がそれを取り上げ、ネット中にその「事実」が広まっていきます。
その記事を書くblogツールは、非常に簡単に書くことができ、技術を持たない人間でも、すぐに自分のホームページで自分の意見を発表することができます。
●blog+検索エンジン
さらにblogは検索エンジンを使うことによって、ユーザの強力な道具となります。現場で見つけた、今までは表向き問題にもされなかった事実を暴いたblogが検索エンジンにひっかかり、これまで見向きもされなかった事実がネットを介して世の中に広がっていきます。
●つまりblogとはなにか?
要するに、blogとは、私が考えるに、検索エンジンとともに使われることによって、個人発のマスコミとなることができたツールと言えるのではないでしょうか?
マスコミをすべて牛耳る大資本家ではなく「市井のただの人」が、持つことができるマスコミ。それがblogです。それができあがってしまった今、いったいどういう変化がこの世の中に起こるのか?今後のネットはさらに楽しみなものになります。
もう「正義の味方」は百万馬力を持つロボットを作り得る資本力を持つ必要はなくなったのです。
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