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第6回 ワームとウィルス
 

 

◎8月を襲ったワーム

おそらくかなり多くの人たちが夏休みを取っていた今年の8月19日から20日にかけて、「MSBlast」と呼ばれる「ワーム」が、世界中のネットにばらまかれました。 8月末になってもなかなかこのワームは収まらず、あちこちに問題を残しました。

7月17日にMicrosoft社が発表し、かつ、その問題を各人のPCにおいて是正するよう呼びかけ、その問題修正用の「パッチ」と呼ばれるプログラムを配布したことがありました。
今回のワームは、その修正を行わなかったWindows2000とWindowsXPにとりつき、そのPCからアクセス可能な別のPCに、自分のコピーを作って移っていく、というものでした。

つまり、Micorosoft社からの「パッチ」が適用されていれば、なんら問題はないものでした。 かく言う私のPCも、7月17日のパッチを当てていたため、全く問題はありませんでした。

この「ワーム」は、PCからPCに直に感染していきます。もっとも、あまり悪いことはしないのですが、あまりに多くのPCを探そうとしてPCが過負荷になるので、PCがそれに耐えきれずに自分自身を止めてしまいます。ですから、何かの作業中に、突然「シャットダウン」されてしまいます。つまり、PCが使い物にならなくなります。

このMSBlastの亜種も出てきており、こちらのほうが「スマートな」動きをします。また、世の中には変なものを作る人もいるようで、このMSBlastの入り込む「穴」をふさぎにくるワーム、というものを作った人もいるようです。

この新種のワームは、広がるだけではなく、Micorosoft社のWindows Updateというサイトに自ら接続し、その「穴」をふさぐ「パッチ」を、ダウンロードしてきて、勝手に直してしまいます。もっとも、日本語Windowsと、日本語WindowsXPでは「効果」がなく、単にMSBlastと同じように広まるだけ、ということになりましたが。

◎「ワーム」とは

ところで「ワーム」というのは、このように「メール」などの他のプログラムを媒介せずに、自分自身だけでうごき、他のPCからさらに他のPCを渡り歩きます。
「ワーム」とは、要するに「蚕」のような毛虫系の虫のことですが、これらの動きがこのプログラムのネット上の動きに似ているので、このようにネーミングされたようです。

余談ですが、米国では「Worm Candy」という透明なキャンディを売っておりまして、この中には体長役5cmくらいの「ワーム」が封入されています。好きな方はお求めになってみられるのもよろしいかと思います。私は要りませんが。(ワームのスナックもあります)

◎「ウィルス」は?

最近では珍しくもなくなってきましたが、「ウィルス」もこのMSBlastの直後に「Sobig.F」という名前のものが流行りました。この感染は異常に早く、ほとんど2日でネットが大変に混雑をしました。

ウィルスはワームとは違って、感染経路の一つとして、「メール」などが使われます。
不審なメールを受け取ったとき、そのメールに添付ファイルがついていたとしら、それが「ウィルス」である可能性は非常に高いと言わざるを得ません。そして、この添付ファイルを開くと、それがウィルスのプログラムの実行を行います。そして、PCのファイルを消去したり、PCにあるExcelなどのファイルを勝手に添付して、見知らぬ他人に送ったりします。

また、添付ファイルではなく、メールの本文をHTMLとして、そこから他のサイトにあるウィルスの本体をPCに呼び込んでくる、ということをするものもあります。添付ファイルがないからといって、安心はできないのです。

◎「ワーム」「ウィルス」の対策は?

そこでワームとウィルスの予防対策ですが、おおむね以下のものになります。

1.常にWindows Updateの情報に気を配り、パッチがあればすぐに当てる。
2.不審なメールに添付ファイルが有った場合は開かない。読まない。
3.メールソフトの設定で「HTMLメールはすぐに開かない」設定にしておく。

ということが必要と思います。 この3つのことを実行しておけば、ほとんどの被害は防ぐことができます。

これに加えて、アンチウィルスソフトなどをインストールしておけば、ほぼ完璧と言えると思います。