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第1回 ネットで使われる英語
 

 

「英語」の脅迫
  インターネットということば自身が英語ですが、とにかくネットの世界は英語が非常に多いところです。現実社会でも英語が増えています。英会話学校は大変な繁盛をしているとのことです。まるで英語を話せなければ日本人ではない、というくらい「英語」が氾濫しています。

  もちろん経済のグローバル化(おっと、これもヨコモジです)に伴って、日本でも英語が話せないと一人前のビジネスはできない、という脅迫のようなものさえ感じます。


◎日本はグローバル化できない?

  さて、そうはいっても、本当に日本はグローバル化しているのでしょうか?
  たしかにひところよりも日本で働く外国人は増えました。しかし、いま、上海、中国、米国、どこに行っても「日本」は振るいません。

  昨年私が半年ほどいた米国では、日本がどうなろうと知ったことではない、というくらいなもので、要するに日本とは米国にとって「アジアの一国」に過ぎないことを実感しました。米国ではもちろんイチローは活躍していますけれど、「ではイチローはアジア人ですが、どこの国の人でしょう?」という質問には、半分以上の人が「中国じゃなかったかな?」というように、まともな答えをしてくれません。また、先月行った韓国でも、夜の繁華街に日本人はほとんどおらず、かつてあった日本語の看板も、カタコトの日本語で呼びかけてきた呼び込みのおじさんも、姿を消しました。日本は本当はそんなにグローバル化しているわけではないのです。


◎日本はもともと外来語の国
  日本は太古の昔から外来の雑多な人種が集まってできた国と言われています。その伝統があるからかどうかわかりませんが、たとえば日本語も「漢字」「カタカナ」「ひらがな」「ローマ字」といった多くの表記を多用します。他の国ではこのようなことは普通はありません。
  漢字も、もともと外来語ですし、カタカナやひらがなは漢字を崩したり、その一部をとってきたりして作ったものですから、もともと日本のオリジナルなんてないのですね。


◎ネットの英語
  ですから、私たちは小さい頃から英語のカタカナ表記などに馴染んできました。英語、というよりは「英単語」もあちこちで使われています。また、私たちはローマ字を習っていますから、英語の単語もなんとか音読ができます。この国で英語の勉強をするのはそんなに難しいことではありません。
  ネットで使われる英語も、特に専門用語は実はあまり難しい単語は使っていません。そこで、ネットで英語を勉強する最初の入り口は、実はこういうことになります。

1.まずは英単語の意味で読む。
2.英単語の意味は深く追求する。


◎英単語の意味
  ほとんど数百の英単語の意味を知っていれば、あとは自動的に英語の世界が開けていきます。
  英語、特に米国で使われる英語は多様な人種間での意志の疎通のために米国の短い歴史が作ったものです。ですから、構造がシンプルでわかりやすいのです。複雑さや例外の多さなどで言えば日本語のほうがはるかに難しいのです。ですから、まず単語をつかみ、単語で全体的な意味を取る、というのが最初になります。

  たとえば、Powerという単語は通常、日本語では「力」と訳されます。しかし、この同じ単語が、分野が違うと日本語に訳したときに違う単語になります。たとえば、電気の世界では「電力」。政治なら「権力」。というように、英語では同じ単語が違う場面で出てくると、その本質的な意味は同じでも、中身は違うものになります。

  また、よくインターネットで使われる「サーバ(Server)」は、コーヒーメーカーについてくる「コーヒーサーバ」と言っているものの「サーバ」と同じ単語です。つまり、「なにかをまとめてためておくところ」が「Server」という単語の意味です。

  実は、この性質があるため、英語で専門書を読むのは、専門用語ばかりで書かれた日本語の専門書を読むよりも簡単なのです。ですから、どんな場面でも「あれ?」と思わないようにするにはこの「英単語の意味の本質」をちゃんとアタマに入れておくことです。そうすると、後でいろいろな分野で応用がきくようになる、というわけです。

  「英語」ではなく「英単語」。そして、その単語の意味をちゃんと捉えておくだけで、まずはあなたの英語の世界は広がってくるはずです