CLIEとPalmを1ヶ月半使ってみると、いろんなことがわかってくる。
まず2台同時に買った理由から記すと、出先で仕事をする機会が増えそうなので、第一に出先で原稿が書ける(長文の入力ができる)環境が欲しかった、第二に重たいノートPCを持ち歩くのは避けたかった、第三に出先でメールを受信し、添付ファイル(主にWordとPowerPoint)を開け、編集し、返送する環境を持ちたかった。この3条件を満たすのが、CLIE
NX70Vとm505の併用であると判明したからだ。ただ最終的には第三の条件がクリアできないことがわかり、愕然とした。
Palm(CLIEもPalm系PDAに位置づけられる)やPocket PCの世界には携帯型キーボードというのが用意されている。本稿で問題になっている入力の不便さを解消するためのデバイスだ。
色々調べてみると、CLIEにも携帯型キーボードが用意されている機種があった。だがその機種は無線LANの組み込みがやや面倒で、しかも製造中止になっている。第三の条件があるので、無線LANおよびAirH''への対応はマスト。しかも余計な周辺機器抜きで、単体だけで無線LANおよびAirH''のカードが差せるのがよい。それで絞り込むとCLIEには該当機種がなくなってしまう。
今度は携帯キーボード主体で探してみた。Palm機用のやつですごいのが見つかった。開けばフルピッチのキーボードが、折畳む際には4つに折れ曲がってW字状になり、最終的には分厚い財布ぐらいの大きさになる。これに目が眩んでしまった。ATOKが付いて約1万円と値段も手ごろ。
対応するPalm本体を探すと、やや型落ちのm505などがある。Palm本体は中古市場も厚みがあり、きちんとした専門会社がレストアをやってくれた本体が2万円ぐらいで買える。これで決まった。
この2つを組み合わせた環境は、それ相応に長文入力向きである。出先で遅くなってビジネスホテルに泊まらなければならなくなった時にも、長文入力環境がなくてあわてることがない。誤解のないように付け加えておくと、電車の中など狭い場所では前回述べたGraffitiを最大限に使う。
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