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 ブロードバンドの現状は、1995年後半のインターネットに似ているかも知れない。当時は個人のインターネット接続を可能にするプロバイダが、リムネットとベッコアメぐらいしかなかった。モデムはもっとも速いものが28.8kbps。これで画像付きのウェブページを表示させて「すごいすごい」と言っていたわけである。それが1年半ぐらいの間に多数のプロバイダが生まれ、わっと広まった。

 ブロードバンドがどれぐらいの速度のものを指すのか明確な定義はないが、普通 のモデムでの接続やISDNでの接続より「とりあえずはやたらと速い」ものでないとダメだろう。モデムで出る最高速度は56kbps、ISDNでは片チャンネル64k、2チャンネル使うマルチリンクで128k。

「やたらと速い」と感じるためには、少なくともこの倍、できれば数倍は欲しい。ということで、500kbpsから上のサービスが、現状ではブロードバンドだとみなしてもいいのではないか?

 首都圏で営業している東京めたりっく通信では、既存の電話線(銅線)を使うADSLで、上り288kbps、下り1.6Mbpsのサービスを提供している。初期費用が2〜3万かかるが、これで月額5,500円。いわゆるつなぎっぱなしにできる。

 上りと下りの速度が違うのがADSLの特徴で、普通のインターネット利用なら、「サーバーにアクセスしてデータをもらってくる」格好になるので、下りが速ければ体感速度はかなり違う。  筆者は同社のSDSLというサービスを使い始めた。これは上り下りで同じ768kbpsが出せ(1.6Mbpsもある)、サーバーなどを立てるのに向いている。

 これを使ってみたところが、やはり速い。企業では1.5Mbpsの回線を引いているところが増えたが、多人数で使うのでおそらく個々のマシンではかなり遅いように思う。それよりは確実に速い。  

 ということで、ADSLのサービスはここ1〜2年のうちにまたたく間に浸透するのではないか。