最近電車に乗る際に、PDAを使っている人がどれくらいいるか注意して見るようにしている。東西線、中央線、総武線ではいたとしてもたまに1両に1人。最高に密度が高かった時で1両に3人だった(いずれも筆者本人を除く)。普通は見かけない。
PDA利用者もよく見ると、ペンで入力をやっている人というのはまずいない。大抵は何かのファイルやウェブページ?を表示させて、それを淡々と眺めている。オンザウェイのインプットデバイスとしてはほとんど機能していないのである。うーんと思ってしまう。
そう言えば、PDAがもっともよく使われていそうな会議や打ち合わせの場で、きちんとペンで入力していた人というのは過去に1人しか見たことがない。しかもその人はPDAメーカーC社の方で、使っているのはC社の製品だった(彼以外はノートやシステム手帳を当然のごとく使っていた)。
旧型のCASSIOPEIA E-500を使い続けながら、様々なことを考える。やっぱりPDAのペン入力機能は字種が少ない英語圏のもので、日本のようなダブルバイト文字圏には向かないのではないだろうか。
漢字はよほど画数が多くて紛らわしいものでない限り、1画1画をはっきり書くようにすれば認識される。認識不可能なら読み仮名で入力するまでである。
問題は一部のひらがなとカタカナの入力。「い」と「ぃ」、「つ」と「っ」は未だにどうすれば区別してもらえるのかわからない。「っ」を書いたつもりが何度やっても「つ」と認識され、呆れるというより悲しくなることがある(五十音表で入力する手もあるが、こうなると意地なので使わない)。ひらがなの「り」とカタカナの「リ」の区別もまず不可能。「し」と「レ」の区別も永遠に不可能な領域に入っている。
なぜにこうまでしてPDAのペン入力に固執するのかと言うと、間もなく購入予定の比較的新しい機種ではどの程度までに改善されているのか確かめたいということと、やっぱり移動中に立ったり座ったりしているなかで行うインプットは、小型キーボードでも親指インプットでもなく、ペンが自然だと思うからである。あとペン入力には「漢字を忘れない」という効用もある。
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