インターネット実務検定協会 インターネット実務検定協会ロゴ
ホームに戻る 協会の概要 Q&A コラム リンク お問い合わせ サイトマップ 資料請求
   
  パソネタ3分クッキング  
 
最新情報 バックナンバー
 
  パソネタ3  
 

 顧客に関する様々なデータを得て、その顧客がもっと買ってくれるよう、あるいは、長期にわたって自社の顧客であり続けてくれるように仕向けるCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)の考え方は、さほど新しいものではない。そもそも得意客を大事にするというのは、商売の本道であり、そういう意味では人類史において商業が発生して以来のものでもあると言える。  

 いわゆる「データ」が取れるようになり、それを蓄積・分析して、「そのお客に対してどういうアプローチを取ったらいいか?」を考える手法は、以前は、データベース・マーケティングと呼ばれていた。現在のCRMは、過去数年のITの発展を元に、そのデータベース・マーケティングをより高度化させたものである。  

 顧客から得られるデータには様々なものがある。まず必要なのは、Aさんという客がAさんであるということを識別 するための、自社データベースへの登録作業だ。これを行うために、一般 的にはカードが発行されたり(申込書に記載される住所氏名等がデータになる)、ウェブサイトでは何らかの形の会員化が促される。  

 これが済んでしまうと、以降、販売が発生する度に、その顧客との照合作業を行い(カードを提示させる、あるいはウェブ上でIDを入力させてから販売する)、販売の日時、品目、価格などのデータを吸い上げる。ここまではごくごく一般 的なCRMだ。  

 インターネット関連技術の高度化によって、この先のCRMが可能になろうとしている。ある企業などは「eCRM」などと呼んでいる。これはすなわち、ウェブサイト上で顧客が様々なページをのぞいて渡り歩いていくプロセスをすべてデータとして吸い上げ、「その顧客は何に興味があるのか?」「将来的に何を買いそうか?」を判断・分析・推測するのに用いる。その結果 、ある顧客がおそらく近い将来にレインコートを買いそうだということがわかれば、メールや即時応答するウェブページなどで、その商品情報を出してやる。ただ、これが本当に実効性を持つものかどうかは、あと2年ぐらいしなければわからないだろう。