最近またインターネットラジオの状況を確かめている。96年頃のRealAudioが全盛だった時期を第一期とすると今は第三期に当る。
第一期は言わば実験時代。RealAudioのストリーミング送出ソフトをサーバーに乗せ、28kbpsという低ビットレートで放送する局が世界のあちこちにできた。「ネットでラジオがやれるんだ」ということをみんなが確かめていた時代である。
98年〜2001年頃が第二期。高機能化を模索した時代とでも言おうか。運営者側は配信インフラとしてWindows
Mediaも選べるようになった。56kbpsが普通になり、100kbpsなんてところも出てきた。
また各局がインターフェースに工夫を凝らすようになった。楽曲ジャンルを20〜40程度選べるようにしたり(1ジャンルが1局に相当)、かかっているCDのジャケット、ミュージシャン名などを表示し、クリックするとすぐにCDが買えるようにしていたところもある。
究極はカスタマイザブルなラジオというやつで、ある曲がかかっている最中に「いい!」というボタンを押すと、以降はそうした系統が中心に流れるようになる。「いい!」を何発か押すと完璧に自分好みの局になるわけだ。この時期に良質のサービスを提供していたImagineRadio、SonicNet、NetRadioといった局は今はもうない。
第三期である現在、一部が有料化に取り組み始めている。ラジオとして最強だったListen.comはRhapsodyと名前を変え、楽曲有料配信を組み込んだサービスを提供するようになった(EMI、BMG等との提携による)。ここは以前40ぐらいのジャンルが聴けたのだが、多くのジャンルが有料サービスに組み込まれてしまった。残念なことに楽曲の著作権管理が国単位
になっている関係で、この有料サービスは日本からは申し込めない。
現時点のお勧めはBBC
Radio、Radio
Free Virgin、そしてSpinner。
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