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  パソネタ23  
 

 1年のうちに4〜5回も米国に行く用事があるとそんなに騒ぐこともないと思うのだが、私のように年に1度あるかないかだと、やっぱり胸が躍るわけである。着るものなどは、この際だからということでひたすら買いまくる。理由は単純。安いから。

 先日、ワシントンDCに何日か滞在した際に、隙を見つけてチャイナタウンに行った。そしてRadioShackの店を見つけた。全米各都市にチェーン店があるパソコンショップだ。道中、マウスパッドをなくしたので代わりを買うために入ってみた。

 これが噂のRadioShackかと思って店内を見回してみると、あまり大したことはない。日本のカメラショップのPC部門の売場とオーディオ部門の売場を、ややしょぼくして混ぜたような品揃え。マウスパッドはアームレストの部分にジェルが入ってぶよんぶよんになっているやつを買って、用は済んだのだが、1つ目に留まったものがあった。MP3プレイヤーである。

 東京であまり見かけない型の、さほど高級感はないが、手に持つとすっぽり収まりそうで「値段が手頃なら買ってもいいな」と思わせる商品がレジの上にぶらさがっている(radioshackのサイトで「530 irock!」として紹介されている)。

 実は、初めてのMP3プレイヤーRio300はサンフランシスコで買った。帰りの機中で聴く楽しみがある。RadioShackレジ上の530irock!の価格を確かめると130ドル弱。安い。そしてありがたいことにメモリが128MBも付いている。

 MP3プレイヤーはRio300以降も何台か試してみたが、結論から言えば64MBでは用が足りない。かといってCD-ROMに何百MBも詰め込んでしまうと選曲が大変になる。ちょうどいいのが128MBあたりではなかろうかと思っていたところへ、それが出現したので迷わず買った。

 帰国前にせっせとMP3ファイルを仕込んで機内で聞いてみると、コンピレーションものが40曲程度、全部プレイし終わるのに3時間弱かかるぐらいで具合がいい。短すぎず長すぎない量 。確かめてみると日本で売っていない型だった。ちょっとは自慢できる。