ADSLを引くと何が買いたくなるか?ということを、けっこう真剣に考えていた時期がある。
Windows Media PlayerやRealPlayerで再生可能な海外のネットラジオには100k程度の高音質で流しているところがあり、これがかなりいける。それ以外にも、ファイルサイズの大きなデジタルミュージックが利用範囲に入ってくるから、ここはまずサウンドカードの買い替えだろうと思い、自分でも実際にSoundBlaster「Audigy」を買ってみた。
ショップブランドPCに付いていたしょぼいカードと取り替えてみると、がぜん音が違う。お金を出したなりの音になるのである。
Audigyには入出力とも数系統ずつ付いた外付コントロールボックスが付属しているが、これを見ていると何かにつなぎたくなる。とりあえず、手持ちのオーディオ装置につなぐと、MP3ファイルがまともな音で鳴る。
再生するたびにオーディオ装置につなぐのはやっぱり面
倒くさい。そのうちにPC用スピーカーのいいやつが欲しくなる。アルミ無垢の小ぶりのキャビネットがそそるソニーのスピーカーを買ってみた。ドーム型のスピーカーユニットが割と本物っぽい機種だ。
これをAudigyにつなぐと、これまで使っていたPC用スピーカーの音は何だったんだというぐらいキレイな音が鳴る。
音はこんなものだろう。次は動画か。動画をちゃんとさせるには画像ボードだということで、別
なマシンで使っていた描画が速いボードに付け替えてみる。これはあまり付け替え効果
が感じられない。ただ、ビデオ出力が付いている。どんなもんだろうと思ってテレビにつないだら、画像が悪くて見られた代物ではなかった。動画まわりは根本的な改善の余地があるかも知れない。
こんな風にあれを買い、これにつなぎなどしているうちに、だんだんPC回りが散らかってくる。コードが多くて美しくない。結局、手持ちのPCをサウンドや動画の再生環境に仕立てるには無理があるのだということがわかってきた。
それではソニーVAIOの「ミュージックサーバー」のような製品でいいのかと言うと、そうも言えない。
(続く)
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