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 家庭からモデムやISDNのTAで接続してインターネットを使っていると、回線速度が2MBといったブロードバンドのことはなかなか想像しにくい。モデムを使う場合は58kが標準的な速度。ISDNでは64kだ。2MBは2000kだからおよそその35〜40倍ということになる(ちなみにオフィスに敷かれているLANの速度は10MBが普通 )。

 これだけ回線速度が速いと、ストリーミング式のビデオコンテンツは、ほとんどテレビと同じような鮮明さで滑らかに映る。CPUと画像ボードの能力次第では、ディスプレイいっぱいに表示させても問題がない。そういうレベルの再生を米国で見たことがある。

 いま現在、非常に速い展開が見られるMP3などの楽曲配信にしても、回線がブロードバンドになれば、1曲をダウンロードするのに10分待つといったことはなくなる。「あの曲が聞きたい」と思ったら、どこかのサイトで検索してクリックし、10秒ぐらい待てば自分のマシンから曲が流れ出すという風にできる。

 著作権問題で騒がれているMP3ファイルのシェアリングソフトでNapsterというのがあるが、それに似たソフトにMPEGなどの動画ファイルをシェアリングできるScour Exchange(http://www.scour.com/)がある。筆者もこれをインストールしてあれこれ試しているが、入手可能なコンテンツには、著名なミュージシャンのプロモーションビデオ、エヴァンゲリオンに代表される日本のアニメ、Matrixのようなパソコンユーザー受けする映画などがあって、なかなかすごい(もっとも、これらも著作権法的にはまずいものばかりなのだが、その問題については触れない)。

 筆者が常時接続しているOCNエコノミーでは128kまでの速度しか出ず、数十MBから数百MBもあるばかでかい動画コンテンツは、ダウンロードに1時間もかかったりする。楽しむというには、まったく実際的ではない。しかしながら、これは単に回線速度の問題でしかないということに気づくと、Scour Exchangeがかいま見させてくれている動画配信の世界は、もうじき手の届きそうな「未来」だということがわかる。

 ブロードバンドがどの家庭にも行き渡った暁には、「観たい/聴きたい」→「即ダウンロード」というスタイルがごく普通 のものになるだろう。