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【ALTがなくなってしまった時代】

 遅ればせながら、夏休みを取ってバリ島に行ってきた。ちょっとした原稿のやりとりが必要だったため、ノートパソコンや電圧変換機を持参したのだが、現地で得られる通 信速度が14400bpsだったのには閉口した。

 ダイヤルアップ接続サービスでは長らくAT&Tを使っている。月2000円の定額制で、夜間ピーク時にも話中になることがほとんどなく、サービスの質は高い。事務所からのネット利用は常時接続になってしまったが、事務所以外ではこのAT&Tを使うことになる。海外でもそうだ。

 AT&Tの場合、多くの海外都市にアクセスポイントがあり、仕事や観光で訪れそうなところはほとんどがカバーされている。インドネシア国内にも数ヶ所あり、バリ島の場合は、島内全域で市内通 話料金が適用されるデンパサールにある。ここを使うのは初めてだ。

 これまでサンフランシスコ、ニューヨーク、アトランタ、シアトル、ハワイ、プーケット、パリなどのアクセスポイントを使って、ちょっとした調べものをしたり、メールやファイルの送受信を行ってきたが、速度の遅さが気になることはなかった。各都市のホテルの部屋からつないでも、つまり、ホテル内の交換機を経由させても44000bps程度は出る。ウェブページを表示しきってしまうまで多少いらいらするが、まぁ使えることは使える。

 バリ島の場合、市内の電話回線の質が悪いというよりも、ホテル内の関連設備のノイズが多いらしく、それが14400bpsという低速度に跳ね返って出る。

 14400bpsと言えば、ウェブが浸透し始めた94年頃の標準的な速度。当時は画像が少なかったから、これでもいわゆるネットサーフィンができた。現在は?言うまでもなく無理。1ページを表示し終わるまで数分待つことになる。ブラウザには画像表示をオフにする機能があるが、それを働かせると、今度はどこのページだか訳がわからなくなる。

 いまどき14400bps程度でつなぐユーザーを意識したウェブづくりを求めるのは酷というものだが、過去には画像表示ができないユーザーのために「タグを使うべきだ」という議論が交わされていたりした。